テレワークで防音ブースを自宅に導入するコツとおすすめ製品比較

だんぼっち・OTODASUを徹底比較!テレワークに最適な防音ブースの正解

テレワークが普及した昨今、自宅での作業中に家族の生活音や外部の騒音が気になり、集中力が途切れてしまうという悩みを持つケースが増えています。

テレワークの防音ブースを自宅に導入することで、静かな作業空間を確保できるだけでなく、Web会議における情報漏洩のリスクを低減することも可能です。

しかし、簡易的な個室ブースを設置しても、期待したほどの防音効果が得られないという失敗例も少なくありません。

本記事では、防音と個室化の違いを明確にした上で、住宅事情に適した製品選びやDIYの手法、法規制への対応について詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 個室化と防音の違いを理解し失敗しない製品選びの基準がわかる
  • 自作ブースと既製品のコストパフォーマンスや安全性の差が明確になる
  • 賃貸物件でも安心な床の保護方法や消防法への適合基準が把握できる
  • だんぼっちやOTODASUなど人気製品の性能比較から最適な一台を選べる
目次

自宅にテレワーク用防音ブースは必要?「個室」と「防音」の決定的な違い

自宅にテレワーク用防音ブースは必要?「個室」と「防音」の決定的な違い
Image : Soundproof Room Lab

自宅で仕事をする際、視線を遮るだけのスペースで十分なのか、それとも音そのものを遮断する必要があるのかを見極めることが重要です。

POINT
  • 単なる視覚的な遮断(個室化)と物理的な音の遮断(防音)は別物
  • 簡易的な対策では「人の話し声」を完全に消すことは難しく過度な期待は避ける
  • 目的を「集中力の維持」に置くか「完全な静寂」に置くかで選ぶべきブースが変わる

自宅のDIYやパーテーションで防音に失敗する主な原因

視線の遮断(個室化)と音の遮断(防音)が別物であることを示す比較図

隙間からの「音漏れ」と素材の「質量不足」が、自宅での簡易的な防音対策が失敗に終わる最大の要因です。

音は空気の振動であるため、わずかな隙間があるだけで防音性能は大幅に低下してしまいます。

市販のパーテーションをデスク周りに立てるだけでは、視覚的なプライバシーは確保できても、音を遮る効果はほとんど期待できません。

これは、パーテーションの上下や横に大きな隙間があり、そこから音が回り込んでくる「回折(かいせつ)」という現象が起こるためです。

また、防音には「質量則」という物理法則があり、壁の重量が重ければ重いほど音を跳ね返す力が強くなります。

DIYでよく使われる軽量なプラスチック板や薄いベニヤ板では、音のエネルギーを跳ね返すだけの重さが足りず、音が壁を通り抜けてしまうのです。

さらに、吸音材(スポンジ状の素材など)を壁に貼るだけで防音ができると誤解されることも多いですが、吸音材は「音の反射を抑える」ものであり、「音を遮る」ものではありません。

室内の反響は抑えられますが、外部への音漏れや外部からの騒音侵入を防ぐには、遮音材(ゴムシートや石膏ボードなど)と組み合わせる必要があります。

このように、物理的な法則を無視した対策を行ってしまうことが、期待外れの結果を招く原因となります。

「個室ブース」は安いが音は筒抜け?集中ブースの限界と選び方

安価な個室ブースや集中ブースは「視線の遮断」には極めて有効ですが、高い防音性能を求めるのは物理的に難しいという限界があります。

導入を検討する際は、防音よりも「集中環境の構築」を主眼に置くことが推奨されます。

市場で数万円から販売されている簡易的なブースの多くは、プラスチックや強化段ボールで作られています。
これらの製品は、外部からの視線や家族の動きを遮ることができるため、心理的な集中力を高める効果は非常に高いです。

しかし、素材が軽量であるため、物理的な遮音性能(Dr値)は10dB〜15dB程度にとどまることが一般的です(測定条件や製品仕様による)。

これは、隣で話している家族の声が「少し小さく聞こえる」程度であり、Web会議の内容が外に漏れるのを完全に防ぐことはできません。

もし、深夜に大声で会議をしたり、楽器を演奏したりすることを想定しているなら、これらの簡易ブースでは不十分でしょう。

選び方のポイントとしては、まず「自分が何を遮断したいのか」を明確にすることです。
家族のテレビの音を「少し遠ざけたい」程度であれば、安価な集中ブースでも十分な効果を感じられます。

一方で、機密性の高い商談を頻繁に行う場合は、天井まで覆われたクローズドタイプで、かつ遮音シートが内蔵されたモデルを選ぶべきです。

安さだけで選ぶと、設置した後に「思っていたより音が聞こえる」という不満につながりやすいため、メーカーが公表している騒音低減値(dB)を必ず確認し、あくまで「簡易的な仕切り」として捉えるのが賢明です。

賃貸で防音室を「自作」するリスク!管理会社への確認と消防法の注意点

賃貸物件で本格的な防音ブースを自作したり設置したりする場合、床の荷重制限と消防法、そして原状回復という3つの大きなリスクが伴います。

法的なトラブルや退去時の高額請求を避けるため、事前の確認と慎重な計画が欠かせません。

賃貸設置時に確認すべき消防法(火災報知器)と床の耐荷重(180kg/平米)の解説

まず、消防法上の問題として、天井まで密閉されたブースは「居室」や「可動式ブース」とみなされ、火災報知器や消火設備の設置が義務付けられる場合があります。

2023年の消防法改正(消防予第211号)により、一定の要件を満たす可動式ブースについては設備設置が緩和されるケースもありますが、素材の不燃性や構造条件を満たさない場合、特例の対象外となる可能性があります。

火災発生時に延焼の原因となるだけでなく、マンション全体の安全に関わるため、難燃性の素材を選ぶことが重要です。

次に、床の耐荷重の問題です。日本の一般的な住宅では、床の積載荷重は約180kg/㎡が一つの目安とされることが多いですが、遮音性を高めるために重い素材を使いすぎると、この制限を容易に超えてしまいます。

特に、本格的な防音ユニットは300kgを超えることも珍しくありません。

長期間の設置で床が歪んだり凹んだりした場合、原状回復費用として多額の修理費を請求されるリスクがあります。

管理会社には「一時的な大型家具の設置」として許可を得ておくこと、そして、床の保護のために荷重分散板(厚手の合板など)を敷くことが、賃貸で防音室を運用するための最低限のマナーと言えるでしょう。

正確な情報は管轄の消防署や物件の公式サイト、管理規約を確認するようにしてください。

【予算別】自宅用テレワーク防音ブースの選び方|安い自作 vs 既製品

【予算別】自宅用テレワーク防音ブースの選び方|安い自作 vs 既製品
Image : Soundproof Room Lab
POINT
  • 予算10万円以下なら自作や段ボールブース、20万円以上なら高機能プラスチック製が目安
  • 自作はコストを抑えられる反面、手間と材料の選定による安全性リスクが自己責任となる
  • 既製品は組立が容易でデザイン性も高いが、配送料や設置スペースの計測が必須

コストを抑えて自作に挑むか、信頼性の高い既製品を導入するかは、予算だけでなく「防音に求めるレベル」によって決まります。
それぞれの具体的なメリットと、導入時に見落としがちなポイントをまとめました。

自作(低予算・高リスク)と既製品(高予算・高信頼)のメリット・デメリット比較図

「安い」を追求する自作ブースの材料選びと、絶対に無視できない安全対策

自作ブースの最大の魅力はコストを数万円に抑えられる点にありますが、防音性能と安全性のトレードオフになることを覚悟しなければなりません。

安価な材料で構築する際も、健康被害や火災のリスクを回避する対策が必須です。

材料の入手先としては、ホームセンターや大手通販サイトが中心となります。

遮音性能を確保するためには「重いシート」が必要で、吸音には「多孔質の素材」が必要です。
ただし、安易に100均のジョイントマットや安価なウレタンフォームを多用するのは避けたほうが安心です。

これらは難燃性が低く、万が一の際に火が燃え広がりやすいという弱点があります。
また、接着剤や安価な合板から発生する化学物質によるシックハウス症候群にも注意が必要です。

自作における火災(難燃性)、安全(床荷重)、健康(換気・シックハウス)のリスク解説

自作にこだわる場合でも、吸音材だけは「ロックウール」や「グラスウール」などの不燃・難燃素材を選びましょう。
遮音シートも鉛を含まない高品質なゴム製を選ぶことで、室内環境を健全に保てます。

スクロールできます
材料名役割入手先目安注意点
石膏ボード/合板壁の芯材(遮音)ホームセンター非常に重く、1人での運搬は困難
遮音シート音の透過防止通販/ホームセンター隙間なく貼らないと効果が半減
ロックウール吸音ボード反響音の抑制通販/専門ショップ不燃性で安全だが、粉塵対策が必要
2×4木材/ジョイントパーツフレーム(骨組み)ホームセンター構造計算を誤ると崩落のリスクあり

作業難易度:★★★★☆(4/5)

自作手順のステップ解説

手順1:
フレームの構築。設置場所の寸法を測り、木材や軽量鉄骨で枠組みを作ります。床への負担を考え、この段階で荷重分散用の板を敷きます。

手順2:
遮音材の貼り付け。枠組みの外側、または内側に遮音シートを隙間なくタッカーや両面テープで固定します。重なりを数センチ持たせるのがコツです。

手順3:
吸音材の設置。室内の反響を防ぐため、内壁に吸音ボードを配置します。全面に貼る必要はなく、耳の高さ周辺を重点的に対策すると効率的です。

自作ブースでは、通気性の確保を絶対におろそかにしないでください。完全密閉すると夏場は数分で熱中症のリスクが生じ、冬場もCO2濃度が急上昇します。

必ず吸排気用のファン(音漏れ対策済みのもの)を組み込み、定期的な換気を行う運用ルールを徹底しましょう。

吸音と遮音の物理的役割を正しく理解し防音効果を最大化

防音性能を最大限に引き出すためには、「遮音」で音を跳ね返し、「吸音」で音のエネルギーを吸収するという2段階の対策が不可欠です。

どちらか一方だけではテレワークに適した静寂は得られません。

重さと密度による遮音と、多孔質素材による吸音のメカニズム解説図

遮音(Sound Insulation)とは、音が壁を通り抜けるのを防ぐことです。

これは材料の「重さ(密度)」に比例します。例えば、厚い石膏ボードや鉛のシートなどがこれに当たります。

しかし、遮音だけを完璧にすると、今度はブースの中で発生した音が壁で跳ね返り続け、自分の声が響きすぎて聞き取りづらくなる「お風呂場のような状態」になってしまいます。

これがWeb会議でのマイク乗りの悪さや、自分の耳の疲れの原因となります。

そこで重要になるのが吸音です。
吸音材は、グラスウールやフェルトのように細かい穴がたくさん空いた素材で、音の振動を摩擦熱に変えて消す役割を持っています。

遮音壁の内側に吸音材を貼ることで、室内の反響を抑え、クリアな音響環境を作ることができます。

防音ブースの性能を高めるには、外側の硬くて重い層で音を遮断し、内側の柔らかい層で音を吸収するという「遮音+吸音」のサンドイッチ構造が基本となります。

このメカニズムを理解して対策することで、薄い壁でも効率的に音を抑えることが可能になります。

床の足音や振動トラブルを未然に防ぐための防振対策

集合住宅でのテレワークでは、空気中を伝わる音だけでなく、床を伝わる「固体伝播音(こたいたんぱおん)」への対策が非常に重要です。

椅子を引く音や足音、さらにはPCの冷却ファンの微細な振動も、階下の住人にとっては大きなストレスとなる可能性があります。

防音ブースを設置すると、その重量が床に集中するため、振動がより伝わりやすくなる側面があります。
これを防ぐには「防振(ぼうしん)」という考え方が必要です。

具体的には、ブースと床の間に振動を吸収する素材を挟むことが有効です。
一般的なカーペットだけでは不十分で、防音性能の高い「防音タイルカーペット」や、ゴム製の「防振マット」を重ねて使用することをおすすめします。

特に、ピアノの防音などでも使われる厚さ5〜10mm以上を目安とした以上のゴムマットは、振動エネルギーを効果的に遮断してくれます。

ブース、防振ゴムマット、合板、防汚シートを重ねる床保護の5層構造図

また、ブース内で使用するワークチェアのキャスター音にも注意が必要です。
硬い素材のキャスターはフローリングを叩くような音を発生させます。

これを柔らかいウレタン製のキャスターに交換したり、チェアマットを敷いたりするだけでも、階下への騒音リスクを大幅に軽減できます。

空気音の対策に目を奪われがちですが、床という「建物の構造体」を伝わる振動への配慮を忘れないことが、近隣トラブルを未然に防ぎ、長く安心してテレワークを続けるための秘訣です。

だんぼっち・OTODASUを徹底比較!テレワークに最適な防音ブースの正解

個人で導入しやすい人気製品である「だんぼっち」「OTODASU」は、それぞれ素材と得意分野が大きく異なります。

自分の使用環境と「どこまで音を消したいか」の期待値に合わせて選ぶのが正解です。

だんぼっちは、ハニカム構造の強化段ボールを使用しており、その名の通り非常に軽量で処分もしやすいのが特徴です。

一方、OTODASUはプラスチック(PPボード)などのパネルを組み合わせて作られており、耐久性やメンテナンス性に優れています。

どちらも「そのまま」の状態では遮音性能に限界があるため、多くのユーザーは追加で吸音材を貼り付けるなどのカスタマイズを前提に利用しています。

スクロールできます
製品名主な素材遮音性能設置の手間おすすめ用途
だんぼっち強化段ボール
(Dr-15程度)

(大人1人で可)
歌・実況
一時的な集中
OTODASU IIプラスチックボード
(Dr-15前後)

(はめ込み式)
Web会議・PC作業
配信
アビテックス
(ヤマハ)
木製・金属等ユニット
(Dr-35〜40)
極高
(専門業者)
本格楽器演奏
プロ録音
おてがるーむ遮音材入りパネル
(Dr-15〜25)

(2名推奨)
本格テレワーク
夜間作業

※遮音性能はモデル構成や追加吸音の有無で変動

比較の結果、コストパフォーマンスを最優先し、かつ将来的な処分のしやすさを考えるなら「だんぼっち」、Web会議での見た目の清潔感や耐久性を求めるなら「OTODASU」が選択肢に入ります。

どちらも「完全無音」を作る装置ではなく、あくまで「周囲のノイズを低減し、集中できる環境を作るもの」と理解して導入すべきでしょう。

だんぼっち

福島県須賀川市
¥532,000 (2026/01/08 18:18時点 | 楽天市場調べ)

OTODASU II

工具不要で組み立てられ、軽量ながら確実な集中空間を確保できる、テレワーカーに最も支持されている一台です。


密閉空間での酸欠や熱中症を防ぐための換気と冷却のコツ

防音ブースは「音を漏らさない=空気を逃さない」という構造上、内部に熱と二酸化炭素がこもりやすいという致命的な欠点があります。

健康を守るためには、音漏れを最小限に抑えつつ空気を入れ替える、高度な運用管理が必要です。

1畳程度の狭い空間では、人数や換気状況にもよりますが、短時間で二酸化炭素(CO2)濃度が上昇する例が報告されています。

多くの既製品には換気ファンが付いていますが、それでも十分とは言えません。

DIYの場合、ただ穴を開けるだけではそこから音が漏れるため、「サイレンサー(消音ダクト)」と呼ばれる、内部をジグザグにした箱を介して換気扇を取り付ける工夫が推奨されます。

これにより、空気の流れを確保しながら音の直進を遮ることが可能になります。

防音ブース内の温度上昇・二酸化炭素濃度上昇と、消音ダクト(サイレンサー)の仕組み

また、夏場の温度上昇は非常に深刻です。PCやモニターからの排熱も加わり、ブース内は外気温プラス5度以上に達することもあります。

本格的なエアコン設置が難しい簡易ブースでは、小型のサーキュレーターで冷気を送り込む、保冷剤を活用する、あるいは「30分に一度はドアを開けて強制換気する」という運用ルールを徹底することが現実的な対策です。

自分の体調を過信せず、室温計やCO2モニターを設置して数値を可視化することが、安全にテレワークを続けるための重要なポイントです。

賃貸アパートの原状回復も安心!床を傷つけない・跡を残さない設置術

賃貸物件で重量のある防音ブースを設置する際、最も懸念されるのが退去時の原状回復です。フローリングの凹みや色あせ、クッションフロアの変形を防ぐためには、事前の重層的な床保護対策が不可欠となります。

まず、ブースの脚や底面が直接床に触れないようにすることが鉄則です。

おすすめの方法は、荷重を一点に集中させず「面」で受けるために、厚さ12mm以上を目安にした「合板(コンパネ)」をブースのサイズより一回り大きく敷き、その上下をカーペットやゴムマットで挟むサンドイッチ構造にすることです。

これにより、数百キロの重みが分散され、床へのダメージを最小限に抑えることができます。

また、ゴムマットの中には床材と化学反応を起こして色移り(変色)させてしまうものがあるため、ゴムと床の間には必ず「防汚シート」や「厚手のラグ」を挟むようにしましょう。

壁についても、ブースを壁にぴったり密着させると、湿気によるカビや壁紙の変色を招くことがあります。

数センチの隙間を空けて通気性を確保しつつ、万が一の転倒防止として「つっぱり棒」などを活用する場合は、壁との接触面にクッション材を挟んで跡がつかないように配慮してください。

これらの対策を講じることで、退去時に高額な修繕費を請求されるリスクを減らし、安心してプライベートな作業空間を楽しむことができます。

設置前には念のため、スマートフォンのカメラ等で設置場所の現状(既存の傷の有無など)を記録しておくことも推奨します。

自宅のテレワーク用防音ブースに関するよくある質問

段ボール製の防音ブースは湿気に弱いと聞きましたが、本当ですか?

はい、本当です。

段ボールは湿気を吸収しやすく、梅雨時などは強度が低下したり、カビが発生したりするリスクがあります。除湿機を併用するか、定期的に風を通すなどの対策を行うことが推奨されます。長期間の使用を想定するなら、プラスチック製や木製の方が耐久性は高いでしょう。

マンションの2階以上に重い防音室を置いても大丈夫でしょうか?

一般的な日本のマンションの床耐荷重は180kg/㎡程度です。

本体重量だけでなく、中に座る人や機材の重さを合計して計算する必要があります。200kgを超えるような本格的なブースを設置する場合は、床構造への影響が大きくなる可能性があるため、管理会社や専門の建築士に構造的な安全性を相談することをおすすめします。

防音ブースを置けば、深夜にWeb会議をしても苦情は来ませんか?

簡易的なブースでは「完全無音」にはなりません。

声の大きさや建物の防音性能にもよりますが、深夜の静まり返った環境では音が漏れ聞こえる可能性があります。ブースを過信せず、マイクの感度を調整して小声で話す、あるいは吸音材を強化するなどの併用対策が安心です。

防音ブースの中に有線LANや電源を引き込むことはできますか?

ほとんどの既製品には「配線穴」が設けられています。

自作の場合も穴を開けることになりますが、隙間はパテやスポンジで埋めないとそこから音が漏れてしまいます。Wi-Fiの電波が遮断されることもあるため、有線LANを引き込むのが最も安定した通信環境を構築するコツです。

まとめ:テレワーク用の防音ブースを自宅に選ぶための要点

テレワークの防音ブースを自宅に導入することは、公私を分離し、集中力を飛躍的に向上させるための非常に有効な投資となります。

しかし、今回解説した通り、単なる箱を置けばすべてが解決するわけではありません。遮音と吸音のバランスを考えた素材選び、床の保護、そして何より換気や消防法といった安全面への配慮が、快適な運用を継続するための鍵となります。

自分の目的が「周囲の生活音を和らげること」なのか「深夜の完全な防音」なのかを冷静に見極め、予算と住宅事情に見合った最適な解決策を選択することが、後悔しないブース選びの第一歩です。

正確な設置条件については、必ず各製品の公式サイトや専門業者にご確認ください。

設置を検討する際は、まず自分の部屋の「天井の高さ」と「搬入経路の幅」を測ることから始めましょう。

  • 個室化による視線遮断と、物理的な音の遮断(防音)の目的を明確にする
  • 自作や安価な製品では火災・酸欠・熱中症のリスク管理を最優先で行う
  • 賃貸物件では床の荷重分散と原状回復対策(合板や防振ゴムの使用)を徹底する
  • だんぼっちやOTODASUなどの簡易ブースはカスタマイズ前提で検討する
  • 振動が伝わる床の防音(防振マット)を忘れないことで近隣トラブルを防ぐ
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この記事を書いた人

防音ROOMラボはご自宅での音の悩みを解決するために生まれた防音専門メディアです。在宅ワーク中の騒音被害やDIY失敗経験を元に、防音の物理法則を徹底研究。「本当に効果があるの?」「どれを選べば失敗しないの?」といった誰もが抱える疑問に対し、製品ごとの性能や自作で対策する上での注意点などを公平な視点と客観的な根拠を元にお伝えしています。専門知識がない方でも、DIYから高性能な簡易防音室まで、後悔しないための選び方とヒントを提供しています。

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